Friday 14 May 2021

秘密の花園

この3月に発売された梨木果歩さんの「物語のものがたり」という児童文学についてのエッセイ集を読んだ。その中で語られている話のひとつ、バーネットの「秘密の花園」。学生のころ、イギリス児童文学にはまっていた時期に読み、この本を題材にした映画も観たことがある。

冬から春にかけて。庭と人の再生に思えるこの話は、すっかり園芸の魅力に取りつかれている今読むと、こころのどこかを揺すぶられたのか何度か涙が溢れてきた。福音館版では堀内誠一さんが挿画。若いころは花咲きこぼれる庭を見るのは好きだったけれど手を動かすことはなかったから、こんなに自分のなかに入り込んでこなかったのかもしれない。

バーネットがこの物語のモデルとしたとされる庭、ケント州グレイトメイサムホール。一度訪れてみたいものである。コロナ禍の今、学生時代はいつでもいけると思っていたイギリスを含む海外になかなか行けなくなってしまったのも、不思議なきもちだ。

Great Maytham Hall, Kent: the most famous garden in literature  - National Garden Scheme (ngs.org.uk)

(my)