Thursday, 18 October 2018

ネットでレコ買い その2

インターネットでレコードを買えるようになって、一番楽しいのはDiscogsでの買い物。世界各地のレコード屋さんから直接購入することができるなんて夢のようだ。アーティストやレーベルのディスコグラフィーに直結しているので、「こんなリリースがあったのか」とそのまま買ってしまうことも多々。WANT LISTのレコードを探すには本当に最適だと思う。探し求めていたレコードを購入することが多いので、手堅い買い物なのだが、レコード以外のドキドキ感が付随しているのがハマってしまうところ。

国際郵便で送られてくるので、いつ届くのか具体的にわからない。「もしかしたら届かないかも。」なんて思いながら毎日配達を心待ちにするのも童心に戻ったようで悪くない。ついに届けられた時の嬉しさといったら。これは国内配送では味わえないドキドキ感。

届いたレコードのパッケージを見るのも楽しみのひとつ。ダンボールの色や質、テープの貼り具合、手書きで書かれた宛名、発送国の切手の絵柄。長旅を終えて海外からやって来たという佇まいを全体にまとっている。匂いもどこか違う。

再利用されたツギハギの破れたダンボール、グチャグチャに貼られたテープに殴り書きの住所というすごい状態で届いたフランスからのパッケージが抜群にカッコ良く、アートを感じてしまったこともある。最近ドイツから買ったゴンチチのLPは、保護のためにナナ・ムスクーリのダブルジャケットに包まれて送られてきた。(写真参照)ギリシャからのレコードは、自分で撮った犬の写真のポストカードにメッセージをつけて同封してくれていた。どこの国かは忘れたが、パッケージを開封すると「Enjoy Music!」と書かれたダンボールの切れ端が出てきたこともある。(今も捨てられずに保管している。)

Discogsでの買い物は、大手のオンラインショッピングでは味わえないような前時代的なアナログ感がある。海外の人とちょっとしたコミュニケーションがとれたり、文化の違いを楽しめるのが良いところ。異国に思いを馳せながら届けられたレコードを聴いていると、つかの間の旅行気分を味わえる。

(青柳)

Thursday, 11 October 2018

お手入れの魔法

若者の頃(10~20代)、物を買うことに熱心でひとつ物を手に入れたら次のものといった具合で、じっくりひとつの物に向き合うというより踊らされていたというか。(時は90年代。雑誌文化も華やかで月それだけで数千円使っていたな。定期購読もしていた。今とは大分違うなぁ。)

現在は、物を買う行為だけで満足するのではなく、使いたおしてなんぼという感じになっている。それはどういうことかというと、厳選されたものを丁寧にお手入れしながらきちんと向き合ってじっくり使うということ。そういったことに喜びを感じるように。量より質といった具合か。

住空間も好みのインテリアに揃えるのみならず、そのあと清潔で整えられた空間を保つのが大事なのだ。見えない部分の空気が変わる。一緒のようで一緒ではない。見えないところにある居心地。手をいれることにより、自分独自のものとなっていく。

なぜ今日こんなことを書いているかというと、ここ数日間出張でいつもより掃除がおろそかになって同じ空間なのだけれど、なんだか違ったふうに感じられたからだ。掃除をきちんとして手をかけると、また普段と同じになってほっとしている。

(my)

Tuesday, 9 October 2018

都会の流れ

梅田に来るたびに変わったなぁと辺りをぐるりと見上げる。阪急が新しくなった頃まではなんとかついて行けていたが、今ではエリアもかなり拡張されて、もうキャパオーバーだ。

滋賀のものづくりに焦点を当てた『KURASHIGA』展の搬入で車で梅田に向かった。道の正面に遠くに見えている阪神百貨店の様相が記憶と異なってる。ついに建て替えられたか、と少し寂しい気持ちに。

大学を出て最初に勤めたのは梅田駅前のオフィスビルだった。阪神百貨店の道のカーブに沿ったアールのついた建物を見て毎日通勤していた。派手ではないけど、その佇まいが好きな建物だった。

当時「レコード1枚は必ず買って帰る」という日課を設定して、仕事の後は必ず梅田のレコード店を散策していた。若気の至り。(いまでもやりたい…)当時のレコード店はどれくらい残っているのだろうか。個性豊かな店内の様子、店主の顔が脳裏に浮かぶ。

いつの世も全ては変化して行くものだから仕方ないけれど、今の流れは個人的にはあまり楽しくない。大きな流れが小さな流れをどんどん吸収していってしまう。都会という大きな流れから離れた場所で暮らしているから、特にそう感じるようになったのかもしれない。

(青柳)