Friday 28 September 2018

源氏物語

最近、気になっていること。それは「源氏物語」。

もともと古典文学は好きで、専門的に勉強していたこともある。高校生の頃、とある古典の問題集に載っていた物語があまりにもなまめかしく、その魅力に気付きその後古文全般に一気にはまってしまった。紫式部が源氏物語を書いたお寺も行動範囲中にあり、またもともとオタク気質なので余計のめりこんだ。その頃は、説話集が好きだった。「源氏物語」は教科書にあるかけらと「あさきゆめみし」を読むくらいだった。(なんだか高校生のわたしにはしっとりし過ぎてきた。)

なぜかここ急にきちんと「源氏物語」を読んでみたくなっている。(でも長いからなぁ・・・。)まずは気分を盛り上げるため、細野晴臣さん(まただね!)の「源氏物語」のサントラを聴きまくっている。(またこれが、秋のhoraanaに合うのです。)田辺聖子さんの解説書を読んでみたり。

高校生のときと、大人になった私と登場人物について、全然おもうことが違う。
さすがずっと残る古典は違うね。(とえらそうかしら。)複雑で多方面から織りなす物語。そらお后の位より、ずっと本を読んでいたいよねという某日記に、同感・・・。

(my)

Thursday 27 September 2018

モスキートーンの秋

今年の夏は経験したことないくらい暑かったからだろうか、蚊がとても少なかった。人間もうなだれるくらいだから、蚊にとっても暑い空気の中を活発に飛び回る気にはならなかったのだろう。それとも暑さで弱った人間の血は美味しくないのかもしれない。

9月に入り少し涼しくなると、蚊がここぞとばかりに活動を始めた。夏の間おとなしかった分、とても精力的に飛び交っている。種を残すために、多少寒くても必死になって頑張っていること自体は尊敬に値するが、刺される身としてはやはり辛い…

作業をしていると耳元でプーンと音がするが、いろいろと物の多い工房で蚊を目視するのはとても難しく、仕留められることはほとんどない。両手を離せない重要な作業をしているときに限って、素晴らしいタイミングで手の甲を刺してくる。血を吸っている姿を横目で見つつ作業を続けなければならない時の切なさ…。人間が想像もできないような嗅覚を持っているのだろう。あまりにひどいので、夏の間に使い切ってしまっていた蚊取り線香を急遽買いにいくことになった。

中秋の名月も過ぎたことだし、そろそろコオロギや鈴虫の奏でる音だけを楽しみたい。秋のオーケストラにモスキートーンが加わると一気に風情がなくなってしまう。申し訳ないが、夏公演での名演をお願いしたい。

(青柳)

*モスキートーン:17kHz前後の高周波。人間の可聴音域は20Hz〜20kHzとされるので、かなり高い音。高齢になると聞こえづらくなるので、耳年齢のチェックになる。

Saturday 22 September 2018

焦りと余裕

前回に引き続き、焦りについて。

やらなくてはいけないことがあるときは、波がある。なんでもそうだし、当たり前かもしれないけれど。そうやってどどどと"to do lists"があるとき、すごく焦ってしまう。冷静にさらりと仕事をしたいのだけれど、まるでばたばたあせあせしてしまう。わーきゃーとすぐ口にだしてしまうのは良くない癖ですね。(そして自分の声にまたパニックになる。)

やれ締切りやらこの時間までに返事しなくてはいけないとかというときに限って、団子のようにいくつかそういうことが押し寄せる。どれかひとつは明日にしてくれーといいたくなるけど、そういう訳にもいかない。

そんなときにすごく焦ってパニックになって余計に時間がかかり無駄なエネルギーを消耗してしまう・・・。大人になったら冷静沈着になると思っていたけれど、そうでもないことを知る今それが大人になったということなんだろう。

本当は余裕をもって、読書の秋にぴったりなことを書こうとおもっていたのに、どうしてこういうブログになったかというと・・・まさしく今日がずっと焦りと緊張の一日だったからです!(別にたいしたことがあった訳ではないのですが、わたしにとっては重大だったので。)

(my)

Friday 14 September 2018

ネットでレコ買い その1

都市部を離れて暮らしてから少しさびしく思うのは、レコード屋さんに行く機会が減ったこと。生活していて特に不自由や不満を感じることはないのだけど、こればっかりは長年の趣味(中毒)なので、たまにふらっとレコード買いに行きたいなー、と欲が出てしまう。

今、やっぱりネットで買い物することが多い。ネットで探すときは、「検索」という行為がつきもの。世界中の莫大な情報から欲しいものを的確に探してくれるので、アナログ時代に比べて、WANT LISTに入っているようなレコードを探すのは容易になった。試聴システムも充実しているので、自分の求めている音楽を高い精度で提供してくれる。

そのこと自体はありがたいことだけど、レコード屋に行くことの醍醐味は、逆に「精度の悪い」買い物をすることだと思う。

探しているレコードの棚を見ることからスタートして、忘れていた欲しかったレコードを見つけたり、不意に気になるジャケに出会ったりしているうちに、手に持ったレコードはどんどん増えていく。レジに行く前に財布と相談しながら、棚に返すべきか買うべきかを選別作業をしている時、結構真剣な顔をした自分がそこにいる。

その時の気分や出会いを重視しているので、購入品が果たして好みの音楽かは針を落とすまで分からない。想像以上の収穫もあれば、もちろん後悔することもあるけれど、このドキドキ感がたまらないのです…

ネットでレコ買いするときにも、なるべくドキドキ感を高めるようにしている。(具体的な方法はまた紹介します。)それは、不確定要素をなるべく増やす工夫なのかもしれないな。とにかくこんな場所に住みながらレコード欲を満たしてくれるネットに感謝。

(青柳)

Sunday 9 September 2018

菊と栗

タイトルは、9月9日は重陽の節句と知って調べてみたことから引用したキーワード。栗ごはんがいいというけれど、旧暦と新暦の差か、今の時期あまり手に入らないような。あと、あまり食用菊も見かけないな。

9月に入ってあっという間に9日になっていた。時間が過ぎていくのが、通常の感覚から比べて早すぎる。昨日のことが大分前のような気がする。

季節の変わり目。こんなときこそ、心を落ち着けて。いろんなことを点検しなくてはと思う。そして、すぐ焦ってしまう自分に気付いてかえっていつも以上にゆっくり行動しようと思う。

(my)

Wednesday 5 September 2018

電気がないと…

またまた大きな台風が到来。今年の夏の異常な暑さと関連しているんだろうな。何かが変わり始めている気配を感じる。

今回の台風は昼間だったので、最初から終わりまで体験した。horaanaのあたりでは雨はそれほどではなかったが、風の強さは物凄かった。瞬間的に打撃のような風がうまれていた。木はなぎ倒されそうなくらいしなり、家は軋んでいた。

木工作業を土間の作業場でやっていたら、突然電気が切れた。停電だ。ちょっとして一度点灯したが、そのまま真っ暗に。いつでも薄暗いhoraanaだが、今日は雨戸を締め切っているので、特に暗い。作業を断念しようと思ったが、電気を使わない作業を続けることにした。

作業場の戸にある小さな窓からの光しかない。流石に手元が見えないので、ランタンの灯りを点けた。最初はやり辛かったが、目が慣れてきて意外と作業はできた。でもいつもの倍くらい時間はかかるし、機械が使えないから出来ない作業も多い。

リアルな体験として、電気がないとスピーカーを作ることができないことを思い知ることになった。電気に感謝すると同時に、電気が無くても仕事ができたり、生きていけるくらいのたくましさを身につけたいと思った。

でも、そもそもスピーカーは電気がないと音が出ない…

東日本大震災を経験したあと、電気がないと音楽を聴けないことに危険性を感じて、蓄音器とSP盤を手に入れた。オーディオに熱中するより前の出来事。それまでのスピーカーで聴く音楽とは異次元の素晴らしさを知った。その時の感動はホラオーディオの音づくりにも活かされている。

突風の音を聞きながら、いつかHIFI蓄音器をつくってみたいと思った。

(青柳)