Sunday 24 March 2019

BGMをレコードで

木工作業をしている時はいつも音楽を聴いている。手軽なのでCDを使うことが多かったのだが、最近なるべくレコードで再生するようにし始めた。

好きとか嫌いとか関係なしにCDで所有している音源の方がレコードより多く聴いていることに気づいたのがきっかけ。所有している枚数は圧倒的にレコードが多いのに。レコードは聴き過ぎると音質が悪くなるというイメージがあるのかもしれないけど、聴かない方が逆にもったいない。

昔買ったけど、あんまり聴いてなかったレコードを中心にセレクトするようにしている。ジャケットから出すと、案の定レコード盤はホコリやカビでずいぶんと汚れている。まずは水で念入りにクリーニングしてから針を落とす。レコード針がしつこいホコリを掻き出すから、再生が終わってからも軽くクリーニングする。中古盤は何回も再生した方が、どんどんホコリが除去されて音が良くなっていく。手がかかる分だけ、レコードには愛着が生まれる。

作業中のBGMをレコードで聴き始めて、レコードの音は気持ちいいなぁ、と改めて思った。スピーカーから作業場までは結構距離があるし、作業中は音は背後から鳴っている感じなのに、CDとの音質の違いは感じるものだ。頭じゃなくて体が気持ちいいと言っているような気がする。家庭のお風呂と温泉との違いにも近い。じんわりとあたたくて、気持ちいい感じ。

レコードをひっくり返したり、磨いたりするのは確かにめんどくさい事だけど、今はそれより音楽の再発見や音質の楽しみの方が優っている。いつまで続くか分からないけど、しばらく続けてみるつもり。

(青柳)