Wednesday 6 September 2017

シューカイ先生


今日インターネットで調べ事をしていたら、「ホルガー・シューカイ逝去」というニュースが目に入った。「えっ、いつのニュース?」と思い、確かめると本日付の記事で亡くなったのは昨日らしい。その時たまたまFAUSTの"SO FAR"を聴いていた。ジャーマン・ロックを聴き漁っていた大学時代を思い返した。

CANで初めて聴いたのは、"SOUNDTRACKS"だった。ドイツ人のバンドにヴォーカリスト日本人ダモ鈴木の取り合わせに、えも言われぬ不思議な印象を受けた。それ以来CANのレコードを集めることにした。「プログレ」に偏見を持った当時の僕も、レコード屋に入るなりPROGRESSIVE ROCKの棚をチェックするようになった。そうしているうちに気がついたら、いわゆる「プログレ」音楽も聴いていた。あるきっかけで、趣味の幅が広がるのは、今でもとにかく嬉しい瞬間。

ホルガー・シューカイがシュトックハウゼンに師事していたことを知ったときは、いろいろな事柄が繋がっていく快感を感じた。こういう経験を重ねるうちに自分の求める音楽はジャンルの中にはないことを知った。

音楽のジャンルを軽々と飛び越えていったホルガー・シューカイ。今日は先生を亡くしたような気持ち。

(青柳)