Wednesday 31 January 2018

WINTER SOUNDS NO.2

東京で大雪というニュースを聞いて、彦根では今年はあんまり降らないなと思っていた矢先に、一晩でどっさり50cmくらいの積雪。なめたらあかん。

雪が降ると世の中がシンと静まるのが好きだ。雪が音や空気中のゴミを吸い取って静かに地面に落ちていく。雨だと音が多少はするけれど、雪はとても軽やか。

冬の音の良さについて、前回のブログからいろいろ考えている。雪の日の静けさはひとつの良い事例だと思う。「静寂」が音にあたえる影響はとても大きい。まわりが静かだと、繊細な音までよく聞こえるし、必要以上に大きな音で音楽を聴く必要もない。本当に良い音を追求するなら、静かで綺麗な空気がある環境が不可欠だと思う。こればっかりはオーディオ機器でどうすることもできないことだけど。

冬は頭が冷やされて、シャキッとしているのも音がよく聴こえる原因だと思う。いいかえると、自分の知覚の感度が上がっているということ。なんだかんだ言って、良い音と判断するのは結局、自分の感覚。これもオーディオ機器とは関係ない世界。

冬が、音が良く聴こえる「環境」を作り出していることに気づく。良い音を求めるのなら、まずは環境を整えたほうが効果がありそうだ。自分の感覚もなるべく高めておきたいけど、一体どうやったらいいのだろうか?

(青柳)

PS. ノルウェーのオーディオショップ ”HAGTO audio" でスピーカーMONOが試聴いただけるようになりました。美しい自然に囲まれたまさしく音の良さそうなショールーム。一度訪れてみたいものです。

Monday 22 January 2018

雪の日

昼過ぎには雨混じりだったが、先ほどから本格的な雪となった。ぼーっと中庭を眺めていたらやはりというかまたたくまに積もりだす。普段から静かだけれど、特別にしんとしている。高校時代、教室の窓からみた雪を思い出す。思えば遠くにきたものだ。時間と記憶の不思議。

これは明日は雪かきだな・・・。体力を温存して、はやめに寝なくては。(こういうときに限って夜更かししたくなるのだけれど。)

(事務仕事をしている机から眺める風景)

(my)

Sunday 21 January 2018

WINTER SOUNDS

冬って音いいなぁ、とふと思う。
キメが細かい感じ。音は空気の動きだから、気温や湿度が関係していて当然。

2年前にオオルタイチさんと東北ツアーに行った時、音の聴こえ方がぜんぜん違うと思った。気分的なものかもしれないけど、北に行くほど、音が良く感じられた。
日本でも世界でも北国でオーディオが盛んなのは、冬籠りのせいだけではないと思う。クリアな音が日常的に耳に届くと自然と耳が肥えてくるのかも。

音を良くするためにオーディオルームに冬でも冷房を入れる人がいたら凄いな、と想像してみた。ツワモノ揃いのオーディオマニアの世界でもそんな話聞いたことがない。冬が音がいいというのも、一般的な話ではなく、僕の勝手な思い込みかもしれないな。今度ちゃんと調べてみよう。

(青柳)

Thursday 18 January 2018

わが道 もの選び編

昔は洋服選びでも失敗したくないなと思い、すぐに意見を求めていた。要領良く最短で間違いのないもの選び。雑誌に載っているマストアイテム。今では分かる。そんなものは幻想だ。

レコードでも本でも、手元のちいさな機械から、他人の批評がすぐ分かる。ちょっとみてみたいな~という誘惑にかられてしまうときもない訳ではない。それでも意見に左右されたくもないし、野生の勘を摘み取る気がして・・・結局はできるだけみないようにする。

身銭を切って自分で選ぶ。しまったと思うこともあるけれど、大事なことはそれを活かして積み重ねていくことと、心底思う今日この頃。

(my)

Sunday 14 January 2018

I LOVE VALOR


外にいるのととあまり変わらないくらい寒いhoraana。昔の農家建築は、家にとってダメージを受けやすい夏の気候に合わせて、空気が循環するように作られているから仕方がない。そのかわり夏はクーラーが要らないくらい涼しい。でも冬は大変…

ガンガンにストーブを焚いても外気が入って来るので、意味がない。結局一人一台のストーブを火鉢のように使っている。かなりの至近距離に置くので普通の石油ストーブだと熱すぎる。valorというイギリスのメーカーが作っていた古いストーブが火力が弱く、燃費も良いので丁度良い。

valorストーブのような物をもう一台増やそうと思って色々探したけど、なかなか見つからない。こんなにあったまらないストーブ、時代遅れなんだろうな。

結局オークションでvalorの2灯式を見つけて購入した。今までのは円筒形だが、今回のは箱型。内部を見て分かったが、今まで使っていたストーブと全く同じ部品を使っている。タンクは一つで、点火する筒が2本生えている。

2倍の暖かさになるということか!と喜んで2本に点火したが、それほどでもない。新しいvalorは熱を上でなく、前に放出する構造だから、暖かさの質がことなる気がした。ふんわりとした熱が良い感じ。

寒さに応じて点火する筒の本数を変えて温度調節できるのも画期的、というかかなり原始的だ。valorは初めて使う人には火加減が難しいストーブ。コツをつかんで、まめに手入れをしていれば、綺麗なブルーフレームが生まれる。超シンプルな作りなので、メンテナスすれば一生物だ。

こんなに可愛いストーブ、なかなか無い。手がかかっても素直な子ほど愛おしいものなのだろう。

(青柳)

Wednesday 10 January 2018

達成感

プリンが好きだ。しかし、今まで手づくりして納得いくものができなかった。甘い具なし茶碗蒸しのようになってしまったり。カラメルが特に難しかった。一度飛び跳ねた高温の砂糖水が手についてめちゃくちゃ熱くて、怖くてトラウマになっていた。

今回、秘訣をきき再チャレンジ。何度もやってみてできなかったカラメルソースが今日はコツを聞いたせいか、スムーズに。かちっとギアがかわるようにこれまでと違う感触。これは会得したのではないかという瞬間。

スペインの素焼きの型に流し込む。オーブンで蒸し焼きに。はじめて自家製プリンの納得いくものができた。美味しいと同時にすごい達成感。

なんでも習得するには、しつこさと秘訣(情報)が必要だ。挑戦して、あきらめずにやっていたらふとした瞬間にできるようになるのだろう。地道にこつこつと、羅針盤を持ちつつ。

[追記] わたし好みのプリンが出てくる喫茶店は、鎌倉ロンディーノと京都スマート。昭和っぽい日本のプリンが理想です。

(my)

Sunday 7 January 2018

もち型のおと

おせちと日本酒にくわえてお正月の楽しみになっているのは、もちをたくさん食べられること。こんがり焼いてのりと醤油で食べるのが好きだが、お雑煮でお吸い物に入ってしっとりした感じもまた良い。主張しない奥ゆかしい味もよいが、もちならではの触感が最高だと思う。ねばりがあってコシがある絶妙なかたさ。他にありそうでないような気がする。

音楽を聴いていて気持ちいい音だなと感じるとき、中低域にコシのような感覚がある場合が多い。そのコシ具合はいろいろなパターンがあるのだが、まだ分類できる程には研究が進んでいない。でも、ひとつだけ前から分類に入れたいと思っているのが、「もち型」。もちの触感に似た独特のグルーブ感を持つサウンドだ。

代表例は、まりん(砂原良徳)の『LOVE BEAT』。まりんの全ての作品がそういうわけではなく、『LOVE BEAT』以降が「もち型」に入る。「もち型」の音がすごいのは、どんな再生環境でもよい音で聴こえること。カーステレオでも安いイヤフォンでもそれなりに気持ちいい。

このお正月に実家近くのレコード店でまりんの『WORKS '95-'05』が中古で見つかったので買ってみた。DISK 1はファーストから『LOVE BEAT』までのアルバムから選曲された11曲、DISK 2はリミックスワークを集めた15曲というたっぷりとした内容。曲順が年代順になっているので、いつ「もち型」のサウンドになったのかを分析できてとても面白かった。

分かったのは、突然「もち型」になったのではないということ。徐々にサウンドにおける「もちつき」が始められ、LOVE BEAT期に完全に「おもち」として完成した印象を持った。

まりんサウンドの「もち成分」、そして「もちつき」作業がどんなものであるのか知りたいが、そう簡単に分かるものではないんだろうな。「餅は餅屋」ということだし、まりんにまかせておくのが一番なのかもしれない。

(青柳)

Saturday 6 January 2018

わが道

情報やうわさばなしなんて当てにならないと痛感。知っているつもりなのに、判断が揺らぐときもある。そんなときは情報のノイズで直感が鈍っている証拠。

自分がどう感じるか、どう思うか。なにについて、楽しいか美しいか心地よいとかは、わたしにしか分からないこと。まわりのことばや情報に惑わされたり、一喜一憂をするのではなく、自分の感覚や気持ちを信じてやっていこうという新年の決意。
(もちろんそれを他人に押し付けてはいけない。)

(my)

Friday 5 January 2018

お正月といえば

新年あけましておめでとうございます。
本年もホラオーディオをどうぞよろしくお願い致します。

おとなになってから、お正月が大好きになってしまった。
理由は、おせちと日本酒が最高だから。こんな豪華な和食と日本酒を日中からたらふく頂けるなんて、一年でこの時しかありえない。

滋賀に来てから和食・日本酒が身に沁みて美味しく感じる。自然に近い、土地に根ざした生活を送っているからだと思う。日本の四季と食の関係性が、なんとも絶妙だということを知った。

元旦に実家で色とりどりの重箱を眺めながら、昔の人たちがどういう思いでおせちを作っていたのか想像した。これほどまでに豊かな日本文化を作り上げた昔の人たちに敬服する。

来年は薄暗いhoraanaの空間でおせちを味わってみたい。きっと視覚効果が高まって、より美味しく感じるように思える。

(青柳)