Thursday 28 February 2019

雪かきのない冬

彦根に越して来てから4回目の冬越え。こんなに寒さが穏やかなのは初めてだ。雪は数回降ったが、今年は一回も雪かきをやっていない。しもやけになるような厳しい寒さがないことはありがたいことだけど、なんだか心配になってしまう。

冬に積雪が少ないと夏の水不足が懸念されるそうだ。僕が愛する滋賀の地酒を作るのにも雪解け水による地下水、飛びっきり寒い冬の醸造期間がとても大切だそうだ。これからの農作物への影響も気になる。

自然界は絶妙なバランスで成り立っている。人間だって自然の構成要素。この暖かい冬の影響がいつかどこかに出てくるかもしれない。

そういえば、今年は冬の大定番レコード、NICOの"CHELSEA GIRL"を聴くのをすっかり忘れていた。そういうちょっとしたことが狂ってくると調子が出ない・・・。

(青柳)

Sunday 24 February 2019

ヨーロッパ物音日記 #3-2

ワルシャワからベルリンに向う電車が出発するのは、早朝。なぜそんなに早い電車にしたかというと、価格がお手頃だったため。その代わり乗り遅れると、チケットの振替はできない・・・。わたしは余裕を持っての行動が好きで、ぎりぎりは大変苦手なため、きちんと起きて出発できるか不安だったがとりあえず安さにはかえられない。

まだ暗く寒い夜と朝の合間、もちろんかなりの余裕をみてホテルを出発。すぐそばの停車場からトラムに乗り、中央駅に向う。本数も比較的多く、便利だった。かなり朝早くなのに結構人が乗っていたのに驚いた。それぞれの人のその日の一日を想像した。その人たちにとっては日常なのだろうけれど、わたしにとっては旅の思い出になる体験。

駅のホームに30分以上早く着いたため、朝食のパンやらを買う。無事に乗ることができた。乗り込んでしばらくすると、車内販売のようなワゴンがやってきてサービスであたたかい紅茶を飲むことができた。ほっと一息。

コパーメントからみる車窓から流れる風景。ずっと広がるポーランドの大地にぽつぽつとみえる家や村。ここはどこなのかと不思議な気持ちに。現代ではなんと便利なことか、ipadをつなぐとでどこを走っているかが分かる。リアルタイムでわかるのも違った意味で感慨深かった。気分は、「世界の車窓から」でした。

(ポーランドのどこか。)
 
(my)


Monday 18 February 2019

ネットでレコ買い その3

インターネットでレコードを購入し始めたのがいつだったのか忘れてしまったけど、ネットショッピング黎明期において、やっぱりAmazonの存在は革新的だったと思う。

日本にAmazonがやってくる以前から各国のAmazonを利用していた。莫大なタイトル数の取り扱い、簡単で安心して使えるシステム、何より魅力的だったのは、送料は多少かかるけれど、海外価格で格安にレコードが手に入ることだった。送料もレコード価格が安いので、合算しても割安感があった。

日本で買い逃していたタイトル、リリースされていることを知らなかったCDやレコードを見つけることが出来た。今では当たり前のことだけど、インターネットの検索能力のなせる技に単純に驚いていた。当時ヨーロピアンジャズにハマっていて、ドイツのAmazonでしか取り扱いがないCDが結構あった。ドイツ語がろくに分からないのに、アメリカAmazonのページを参考にしながら購入していた。(一度届かなくて焦ったことがあったが、英語で親切に対応してくれた。)

Amazonジャパンが誕生し、さらに使いやすく、送料を気にせずにレコードを購入できるようになった。気がついたらレコードだけでなく、書籍や諸々の品を購入するようになっていた。安くて便利な物の浸透力は強い。

いつ頃からか、Amazonでのレコード購入がそれ程楽しめなくなっている自分がいた。自分の購入・検索履歴から自動表示されるおすすめ商品も最初は情報としてありがたかったが、そのうちに似通った狭い世界の音楽ばかりを聴いている気がして来てしまった。

それに比べて、実店舗でのレコードハンティングはスリリングだ。ジャンルを飛び越えて新しいレコードを見つけてしまう。素晴らしいレコードとの出会いはいつも奇跡のようだと思う。その記憶はレコード店で購入したときのほうが強く脳に刻まれていることに気づいてからだろうか、価格よりもどこでどのように音楽に出会い、手に入れるのかということの方に重きを置くようになって来た。

最近では世界中のネットショップが発展し、必ずしもAmazon価格が最安でないこと、結構Amazonでは取り扱いがない商品が存在することが判明してきた。とはいえ、Amazonの豊富なデータベースはとてもありがたい存在だ。まるでコンビニエンスストアのように現代人のミュージックライフを支えているような気がする。結局、使い方はその人次第というところだろうか。

(青柳)