あたたかい春がやってきた。鳥がさえずり、あたり一面やわらかい若い色。畑から見る桜の木が美しく、周囲にだれもいないその風景を、ひとり楽しむ至福。なんでもない日常のこういった瞬間が、一番じんわりと嬉しい。分かりやすい派手な喜びよりも、地味なこういったひとときも好ましく思えるようになってきたのは年齢のせいかしら。
(my)