HORA AUDIOホームページのリニューアル作業を1ヶ月間以上やっている。早朝と夜に時間を決めてパソコンに向かっているが、なかなか思い通りに進まない。本も見ないで、不慣れなウェブ製作ソフトをいろいろといじりながらやっているから、かなりどんくさい。ちょっと順調に行っているなと思ったら、ページが複雑になり過ぎてパソコンが動かなくなったりして、やり直しも度々。でも、こうやって手を動かしながらアイデアを膨らませていくやり方が肌に合っているから仕方がない。
普段やっているスピーカーづくりは「頭」より「手」や他の感覚を多く使っている気がする。もちろん全ての感覚は脳に繋がっているから厳密に言うと頭を使っているのだろうけど、パソコンや事務仕事とはなんか違う。順番が逆で「手」が「頭」より先に動いているのかもしれないな。
パソコンと木工作業で共通して思うのは「ものづくりは地味」だということ。すごく時間をかけて作っていても、その労力は完成したモノからはパッと見ただけでは伝わりづらい。面白いのは、上手く出来たもの程そういう印象を受けることが多いということ。苦労をさしおいて、元々そうであったかのように自立した存在に感じられたらとても嬉しい。
写真だけを見てインターネットで購入した商品にがっかりすることがある。写真は嘘をついてはいないけど、実際のモノがもつ情報量はデジタル化不可能なくらいに多いからだろう。
HORA AUDIOの製品が醸し出す「佇まい」をホームページで伝えたいと思っているけど、とても難しい。理想を追求しても無理かもしれないから、せめてホームページ作りのプロセスだけでも「手」と「頭」をふんだんに使った人間くさいものにしてみようと思っている。
(青柳)
PS. 今月中にリニューアルホームページを公開予定にしています。本当にあまり変わり映えしない感じですけど…