Sunday, 10 March 2019

欧州モノノネ日記 その4

小さなジェット機に乗ってアムステルダムから約2時間、ノルウェーに初上陸。クリスチャンサンという街から離れた小さな地方空港に夜10時に着くなんてかなり心細いところだが、Hagto AudioのTorryさんが快く迎えに来てくれると言ってくれて、ホントありがたい。利用客のほとんどが現地の人のようで、慣れた様子で足早に去って行く。僕たちが荷物をを受け取る頃にはほとんど誰もいなくなっていた。

ゲートを出た途端に、満面に笑みを浮かべたTorryさんと奥さんのKariさんが近寄って来てくれた。初めて会うのにそんな感じが不思議としない。Torryさんの運転でSogneにある自宅に向かった。車の窓から流れていく街の灯り、夜の森や海辺を眺めながら、朝になって日を浴びた光景を想像した。

1時間ほどのドライブであたりは別荘のような家がポツポツと適度な間隔を置いて立ち並ぶエリアに。道の行き止まりの小高い岡の上に立つ邸宅の前で車は止まった。車から外に出ると思ったより寒くなかった。正面には暖かい色のランプが灯った横長の家が建っていた。

「ここでスピーカーMONOが初めて海外で音を鳴らしたんだ。」MONOが作ってくれた縁で、僕たちが今ここにいることに感謝した。

室内は北欧らしいシンプルで快適なインテリア。空間から日々の豊かな暮らしが想像できた。温かい飲み物を頂いた後、ホテルのように清潔で心地よい寝室のベッドに入った。安堵感と心地よい疲労感に包まれ、あっという間に眠りについた。

(青柳)