またまた大きな台風が到来。今年の夏の異常な暑さと関連しているんだろうな。何かが変わり始めている気配を感じる。
今回の台風は昼間だったので、最初から終わりまで体験した。horaanaのあたりでは雨はそれほどではなかったが、風の強さは物凄かった。瞬間的に打撃のような風がうまれていた。木はなぎ倒されそうなくらいしなり、家は軋んでいた。
木工作業を土間の作業場でやっていたら、突然電気が切れた。停電だ。ちょっとして一度点灯したが、そのまま真っ暗に。いつでも薄暗いhoraanaだが、今日は雨戸を締め切っているので、特に暗い。作業を断念しようと思ったが、電気を使わない作業を続けることにした。
作業場の戸にある小さな窓からの光しかない。流石に手元が見えないので、ランタンの灯りを点けた。最初はやり辛かったが、目が慣れてきて意外と作業はできた。でもいつもの倍くらい時間はかかるし、機械が使えないから出来ない作業も多い。
リアルな体験として、電気がないとスピーカーを作ることができないことを思い知ることになった。電気に感謝すると同時に、電気が無くても仕事ができたり、生きていけるくらいのたくましさを身につけたいと思った。
でも、そもそもスピーカーは電気がないと音が出ない…
東日本大震災を経験したあと、電気がないと音楽を聴けないことに危険性を感じて、蓄音器とSP盤を手に入れた。オーディオに熱中するより前の出来事。それまでのスピーカーで聴く音楽とは異次元の素晴らしさを知った。その時の感動はホラオーディオの音づくりにも活かされている。
突風の音を聞きながら、いつかHIFI蓄音器をつくってみたいと思った。
(青柳)