Monday, 14 January 2019

欧州モノノネ日記 その2

海外へ行くには飛行機に乗らないといけない。現代ではほぼ間違いなく。ゆったりとした船旅は憧れるけど、いまではかなり贅沢な印象を受ける。ジェット機だとヨーロッパまで半日もかからずに移動できるなんて、改めてスゴイなぁ。

久しぶりの空旅で新しくなっていたのは、各座席にタブレット端末が埋め込まれていたこと。自由に映画やら音楽やらゲームやらを楽しめる。WIFIも利用できた。地上で当たり前のようにしていることが、飛行機の中で出来ないなんて、時代遅れなことなのだろう。地上でも自由に吸えないタバコは、当然禁止されていた。愛煙家としてはせめて喫煙ルームくらい設けて欲しいところだが、そんな時代を逆行するようなことは公共の場ではまず起こらない。

タブレット画面にリアルタイムの飛行情報を表示させることができた。時速900km以上のスピードで飛んでいるらしい。秒速に計算すると250m/s以上ということになる。音速340m/sに近い世界。これはとんでもないことだ。機内では普通に快適な空間を装っているが、実際はかなり特異な状況に置かれていることを肌身に感じた。

音速に近い空間の中で鳴らした音楽はどう耳に届くのか気になった。気圧も低いわけだし、音の響きは変化するはずだ。スピーカーMONOを機内に持ち込んで試聴したい衝動に駆られたが、まず無理だろう。ファーストクラスでもお断りかもしれない。やるなら自家用ジェット!?・・・とかなんやらくだらないことを考えたり、音楽ドキュメンタリー番組(Betty Davis、西独と東欧のテクノカルチャーの2本。面白かった。)を観ているうちに、あっという間に乗り換え空港のアムステルダムに到着した。

(青柳)