Sunday 17 May 2020

機械だって

寝室で使っているラジオチューナーの調子がいまいち良くなかったので、一度内部を見てみることにした。ノイズが入りやすくて、少し時間が経つとチューニングがズレていく感じ。

7年前くらいにリサイクルショップで購入したとても古いTRIOのチューナー。ジャンク品で1500円だったと思う。コンパクトなサイズとシンプルなデザインが気に入って、ダメ元で購入したら、ちゃんとラジオが聴けて、こんなに古いのに凄いなー、と感心した。

それ以来、ラジオはチューナーで聴くようになった。ネットラジオも試してみたけれど、どこか音質的に物足りなく感じてしまう。レコードと一緒。ノイズは入ったりするが、アナログの音質は体感的に気持ち良いものだ。

チューナーの箱のネジを外して、電気的なことは分からないので、内部のホコリ、サビを可能な限り取り除いた。ついでに塗装が剥がれていた場所も補修してから、ボリュームノブを外して徹底的に全体を磨いた。元どおりに組み立ててみると、見違えるように光っている。あー、早くメンテナンスをやっとけばよかったと後悔。

寝室に運んでラジオをつけてみた。あれっ、音が良くなった。ノイズも少なくなっている。機械的な修理は何もやっていないのに、不思議なものだ。愛情をかけると機械もちゃんと応えてくれることを学んだ。人と道具の関係。いつも気持ち良い音楽を届けてくれて、感謝です。

(青柳)