Monday 25 May 2020

スマイル

「村上RADIO」の特番が先週放送されたニュースを知り、聴き逃しサービスを使って聴いた。いつもと違い金曜夜10時から、しかも2時間番組だったようだ。『ステイホームスペシャル』。今だからこそ、の放送だ。

村上さん自身もステイホームで収録したらしい。ご自分のオーディオを使って録ったと聞いて、スペシャル感がグッと増す。コロナ状況下の今を生きている人たちに向けた、希望にあふれた選曲、冗談を交えたお話しに心が和み、温かくなった。村上さんと同時代を生きていることを嬉しく思った。

エリック・クラプトンが歌う『スマイル』が紹介された。たくさんの音楽家がカバーしていることは知っていたが、これは初めて。僕が一番なじみ深いのは、細野晴臣さんのヴァージョン。『HosoNova』のライナーノーツを読んでチャップリン作曲であることを知った。

ラジオのおかげで、ナット・キング・コール、マイケル・ジャクソンの歌をこれまでに聴くことができた。ネット検索してみると、時代を問わず愛されている曲だということがよく分かる。元々はインストゥルメンタルのこの曲に歌詞が付き「うた」になったそうだ。

歌い継がれる「うた」。
「うた」とは一体何なんだろうか?とよく考える。
ふと、作曲者の「こころの結晶」のような気がした。
チャップリンの心が、コロナ禍におかれた現代人の心と同調する。
ただただ美しい。

(青柳)