レコードの値札は基本剥がすことにしている。
ジャケットのアートワークを邪魔するし、毎回見る度に買った値段を知らされるのもイヤだ。
日本のレコード店のシールはまだ剥がしやすいが、海外は厄介な物も多い。
何でこんなに大きいの?っていうのもあるし、ひどい時はマジックでジャケットに直書きされていることすらある。
シールを剥がしても、薄紙や粘着が残る場合は、ジッポのオイルを付けるとよいと聞いてからそうしている。
でもたまに取らなくてもいいか、と思える値札もある。
アートワークの一部となり馴染んでいる物や、嬉しい戦利品。
写真のレコードは、ロンドンのクラウチエンドでよく行っていた店で買ったThe RochesのLP。1ポンド。
盤質も良くないし、妥当な値つけかもしれないけど、内容が良かったので嬉しかった。ジャケットも好きだし。
値札がなくてもレコードを買った日の思い出は忘れないと思うけど、これはなんとなくそのままにしている。
斜めに貼られたシールに殴り書きの「1ー」が、もはや値段かどうかも分からないところが好きなのかもしれない。
(青柳)