Tuesday, 9 October 2018

都会の流れ

梅田に来るたびに変わったなぁと辺りをぐるりと見上げる。阪急が新しくなった頃まではなんとかついて行けていたが、今ではエリアもかなり拡張されて、もうキャパオーバーだ。

滋賀のものづくりに焦点を当てた『KURASHIGA』展の搬入で車で梅田に向かった。道の正面に遠くに見えている阪神百貨店の様相が記憶と異なってる。ついに建て替えられたか、と少し寂しい気持ちに。

大学を出て最初に勤めたのは梅田駅前のオフィスビルだった。阪神百貨店の道のカーブに沿ったアールのついた建物を見て毎日通勤していた。派手ではないけど、その佇まいが好きな建物だった。

当時「レコード1枚は必ず買って帰る」という日課を設定して、仕事の後は必ず梅田のレコード店を散策していた。若気の至り。(いまでもやりたい…)当時のレコード店はどれくらい残っているのだろうか。個性豊かな店内の様子、店主の顔が脳裏に浮かぶ。

いつの世も全ては変化して行くものだから仕方ないけれど、今の流れは個人的にはあまり楽しくない。大きな流れが小さな流れをどんどん吸収していってしまう。都会という大きな流れから離れた場所で暮らしているから、特にそう感じるようになったのかもしれない。

(青柳)