若者の頃(10~20代)、物を買うことに熱心でひとつ物を手に入れたら次のものといった具合で、じっくりひとつの物に向き合うというより踊らされていたというか。(時は90年代。雑誌文化も華やかで月それだけで数千円使っていたな。定期購読もしていた。今とは大分違うなぁ。)
現在は、物を買う行為だけで満足するのではなく、使いたおしてなんぼという感じになっている。それはどういうことかというと、厳選されたものを丁寧にお手入れしながらきちんと向き合ってじっくり使うということ。そういったことに喜びを感じるように。量より質といった具合か。
住空間も好みのインテリアに揃えるのみならず、そのあと清潔で整えられた空間を保つのが大事なのだ。見えない部分の空気が変わる。一緒のようで一緒ではない。見えないところにある居心地。手をいれることにより、自分独自のものとなっていく。
なぜ今日こんなことを書いているかというと、ここ数日間出張でいつもより掃除がおろそかになって同じ空間なのだけれど、なんだか違ったふうに感じられたからだ。掃除をきちんとして手をかけると、また普段と同じになってほっとしている。
(my)