Monday, 18 March 2019

人間の能力

今の世の中、利便性を優先して本来の姿からかたちを変えたものがそこら中に溢れている。必要に迫られて使うのは当然のことだけど、それが日常的な習慣になってしまうと、もともとの状態のことをすっかり忘れてしまう。人間の適応能力は素晴らしく高い。

データとしてはほとんど同じとされていることが実は結構違うものだ。実際に比べてみると人間はいとも簡単にその差を感知する。

ある意味現代は、人間の能力を甘く見ているような気がする。AI技術の発展に関心を注ぐだけでなく、人間本来の能力を高めるような研究も推し進めてほしいと思う、今日この頃。

(青柳)

Wednesday, 13 March 2019

日日雑記#7

至るところで梅の花が満開に。去年庭に植えた我が家の小さな木にもぼんぼりのように可憐に咲いている。ほのかな匂い漂い、春の空気を思いっきり吸い込む。年々、この花の良さに気付いていく。

図書館に行く途中。和菓子屋の季節感。この前から狙っていたうぐいす餅の表示は消え、代わりに桜餅と草餅と書かれている。食べそびれてしまった・・・。ま、どちらも好きだからいいけれど。今度こそタイミングを逃さないように。

岩波書店から伊丹十三選集が刊行されたことを知る。

リピートで流れる"HOCHONO HOUSE"。

日常生活におけるほんの些細な喜びを見逃さずに味わいたい。

(my)

Sunday, 10 March 2019

欧州モノノネ日記 その4

小さなジェット機に乗ってアムステルダムから約2時間、ノルウェーに初上陸。クリスチャンサンという街から離れた小さな地方空港に夜10時に着くなんてかなり心細いところだが、Hagto AudioのTorryさんが快く迎えに来てくれると言ってくれて、ホントありがたい。利用客のほとんどが現地の人のようで、慣れた様子で足早に去って行く。僕たちが荷物をを受け取る頃にはほとんど誰もいなくなっていた。

ゲートを出た途端に、満面に笑みを浮かべたTorryさんと奥さんのKariさんが近寄って来てくれた。初めて会うのにそんな感じが不思議としない。Torryさんの運転でSogneにある自宅に向かった。車の窓から流れていく街の灯り、夜の森や海辺を眺めながら、朝になって日を浴びた光景を想像した。

1時間ほどのドライブであたりは別荘のような家がポツポツと適度な間隔を置いて立ち並ぶエリアに。道の行き止まりの小高い岡の上に立つ邸宅の前で車は止まった。車から外に出ると思ったより寒くなかった。正面には暖かい色のランプが灯った横長の家が建っていた。

「ここでスピーカーMONOが初めて海外で音を鳴らしたんだ。」MONOが作ってくれた縁で、僕たちが今ここにいることに感謝した。

室内は北欧らしいシンプルで快適なインテリア。空間から日々の豊かな暮らしが想像できた。温かい飲み物を頂いた後、ホテルのように清潔で心地よい寝室のベッドに入った。安堵感と心地よい疲労感に包まれ、あっという間に眠りについた。

(青柳)

Sunday, 3 March 2019

雛祭の日に

最近、大村しげさんらの京都にまつわる本を再読している。欲しかった暮しの設計シリーズ「京のおばんざい」も手に入れた。この年になって、彼女たちの文章から読み取れる哲学に共感することしきりだ。

季節に寄り添う暮し。そんな今日はおひなまつり。一年に一回、これまでのお雛様の思い出をかみしめながらお雛様を飾り仕舞うこと。特別な料理の献立。こういったささいな喜びが大事だと痛感するこの頃のわたし。

(my)

Thursday, 28 February 2019

雪かきのない冬

彦根に越して来てから4回目の冬越え。こんなに寒さが穏やかなのは初めてだ。雪は数回降ったが、今年は一回も雪かきをやっていない。しもやけになるような厳しい寒さがないことはありがたいことだけど、なんだか心配になってしまう。

冬に積雪が少ないと夏の水不足が懸念されるそうだ。僕が愛する滋賀の地酒を作るのにも雪解け水による地下水、飛びっきり寒い冬の醸造期間がとても大切だそうだ。これからの農作物への影響も気になる。

自然界は絶妙なバランスで成り立っている。人間だって自然の構成要素。この暖かい冬の影響がいつかどこかに出てくるかもしれない。

そういえば、今年は冬の大定番レコード、NICOの"CHELSEA GIRL"を聴くのをすっかり忘れていた。そういうちょっとしたことが狂ってくると調子が出ない・・・。

(青柳)

Sunday, 24 February 2019

ヨーロッパ物音日記 #3-2

ワルシャワからベルリンに向う電車が出発するのは、早朝。なぜそんなに早い電車にしたかというと、価格がお手頃だったため。その代わり乗り遅れると、チケットの振替はできない・・・。わたしは余裕を持っての行動が好きで、ぎりぎりは大変苦手なため、きちんと起きて出発できるか不安だったがとりあえず安さにはかえられない。

まだ暗く寒い夜と朝の合間、もちろんかなりの余裕をみてホテルを出発。すぐそばの停車場からトラムに乗り、中央駅に向う。本数も比較的多く、便利だった。かなり朝早くなのに結構人が乗っていたのに驚いた。それぞれの人のその日の一日を想像した。その人たちにとっては日常なのだろうけれど、わたしにとっては旅の思い出になる体験。

駅のホームに30分以上早く着いたため、朝食のパンやらを買う。無事に乗ることができた。乗り込んでしばらくすると、車内販売のようなワゴンがやってきてサービスであたたかい紅茶を飲むことができた。ほっと一息。

コパーメントからみる車窓から流れる風景。ずっと広がるポーランドの大地にぽつぽつとみえる家や村。ここはどこなのかと不思議な気持ちに。現代ではなんと便利なことか、ipadをつなぐとでどこを走っているかが分かる。リアルタイムでわかるのも違った意味で感慨深かった。気分は、「世界の車窓から」でした。

(ポーランドのどこか。)
 
(my)


Monday, 18 February 2019

ネットでレコ買い その3

インターネットでレコードを購入し始めたのがいつだったのか忘れてしまったけど、ネットショッピング黎明期において、やっぱりAmazonの存在は革新的だったと思う。

日本にAmazonがやってくる以前から各国のAmazonを利用していた。莫大なタイトル数の取り扱い、簡単で安心して使えるシステム、何より魅力的だったのは、送料は多少かかるけれど、海外価格で格安にレコードが手に入ることだった。送料もレコード価格が安いので、合算しても割安感があった。

日本で買い逃していたタイトル、リリースされていることを知らなかったCDやレコードを見つけることが出来た。今では当たり前のことだけど、インターネットの検索能力のなせる技に単純に驚いていた。当時ヨーロピアンジャズにハマっていて、ドイツのAmazonでしか取り扱いがないCDが結構あった。ドイツ語がろくに分からないのに、アメリカAmazonのページを参考にしながら購入していた。(一度届かなくて焦ったことがあったが、英語で親切に対応してくれた。)

Amazonジャパンが誕生し、さらに使いやすく、送料を気にせずにレコードを購入できるようになった。気がついたらレコードだけでなく、書籍や諸々の品を購入するようになっていた。安くて便利な物の浸透力は強い。

いつ頃からか、Amazonでのレコード購入がそれ程楽しめなくなっている自分がいた。自分の購入・検索履歴から自動表示されるおすすめ商品も最初は情報としてありがたかったが、そのうちに似通った狭い世界の音楽ばかりを聴いている気がして来てしまった。

それに比べて、実店舗でのレコードハンティングはスリリングだ。ジャンルを飛び越えて新しいレコードを見つけてしまう。素晴らしいレコードとの出会いはいつも奇跡のようだと思う。その記憶はレコード店で購入したときのほうが強く脳に刻まれていることに気づいてからだろうか、価格よりもどこでどのように音楽に出会い、手に入れるのかということの方に重きを置くようになって来た。

最近では世界中のネットショップが発展し、必ずしもAmazon価格が最安でないこと、結構Amazonでは取り扱いがない商品が存在することが判明してきた。とはいえ、Amazonの豊富なデータベースはとてもありがたい存在だ。まるでコンビニエンスストアのように現代人のミュージックライフを支えているような気がする。結局、使い方はその人次第というところだろうか。

(青柳)