Monday, 5 June 2017

フィールド・デイ

ロンドンの野外フェス「Field Fay」でのAphex Twinのライブがストリーミング中継されると聞いて早起きした。
日本時間午前4時55分スタート。普通だったら断念するような時間だが、今日は町内会の草刈りが6時からあるので、どちらにせよ早く起きないといけないのだし、ということでがんばって4時半に起床した。

コーヒーを入れ、iPadをオーディオに繋いで準備万端。ほぼ定刻に放送はスタートした。リチャードが機材をいじって発信機のような音を出している。ライブがいつ始まってもおかしくない気配に包まれているが、いっこうに始まらない。というか始まっているのかもしれない。とにかく全く展開がないまま30分ほど経った。そろそろ草刈りの準備を始めないと、というタイミングでシンセの音が鳴り、ビートが聞こえ始めた。でもまだ盛り上がるような曲ではない。地味なスタートだ。しかし時間が経つ程にグルーブ感が徐々に高まってきている。ついに観客が歓声を上げるようなダンサブルなビートになった時、ちょうど家を出発しないといけない時間になった。

youtubeで音が悪いし別にいいじゃないか、と自分に言い聞かせて、草刈り作業に没頭しようとした。でも、頭はロンドンに飛んでいた。草刈機の軽いエンジン音は気休めのビートにはなるが、さすがに踊れない。Field Dayを想いながら町内のフィールド草刈りDayも運命と思うことにした。

作業を終えて家に帰ると中継はやはり終了。でも、録画映像が見れるようになっていた!嬉しくなって続きを観た。youtubeの音は迫力にはかけるけど、ライブの高揚感が伝わって来てゾクゾクする瞬間があった。ずいぶん昔に大阪のベイサイドジェニーで観たAphex Twinは、マイベストライブのひとつだ。あの時、生き物のような音にすっぽり包まれた感覚は忘れられない。今年はFUJI ROCKにAphex Twinが来るらしい。こういう時はいつも、どこでもドアが欲しくなってしまう。

(青柳)