波や流れのことを最近よく考えている。
時間の進み方や世の中の動きは一定ではなく、波のように上下したり、川の流れのように速かったり、遅かったりする。
昔からそういった波や流れをすばやく察知して、サーファーのように軽やかに波を乗りこなしたいというイメージをもっている。
音の世界においても、見えない波や流れをつねに感じたいという気持ちがある。
スピーカーを開発している時は特に意識する。空間によい波や流れを生み出すスピーカーを作りたい。
波や流れにはあらがってはいけない。
その動きに自分をうまく馴染ませる。
そんなことを再確認するようになったきっかけは、Flangerの展覧会「NEW / TONE / NEW / WAVE」への参加のお誘いがきたことだ。場所は、ちょうど2年前の6月にスピーカーMONOをお披露目した展覧会「to here sounds」を開催したAL。空間に流す音楽は、Corneliusのニューアルバムで、タイトルは「Mellow Waves」・・・
いろいろな波が来ているのだろう。ドキドキする。
(青柳)