Wednesday, 18 October 2017

触覚


先日野菜の直売所に行ったら、見慣れない花束のような物が棚に置かれていた。
よく見たら枝豆の束だった。枝付の枝豆は買ったことがあったが、こんなのはじめて。

早速その晩、日本酒のアテに湯がいてみた。ゆで上がってくるときの香りがなんとも良い。

口に入れて驚いた。くちびるにあたる枝豆の毛の触感が凄い。味も言葉にならないくらい美味しかった。新鮮を通り越して生き物のようだ。
枝豆を食べながら、なんだか音の世界と似ているな、と思った。

オーディオでも、最初の一音目に感じる印象がとても大切。
この瞬間、ひとは音の鮮度を感じているのだろう。
聴覚というよりも触覚に近いのかもしれないな。

(青柳)