診療椅子に座って治療を受けているときいつもびくびくしている。
ガマン出来ない程の傷みではないことが分かっていても無性に落ち着かない。
最大の原因は、その音だと思う。
形状の異なるドリルの出す音は高音から低音まで様々だ。
耳で聞くというよりも骨を伝わってくる音。
空気を振るわすことなく直接体に入ってくる音に得体が知れない怖さを感じてしまう。
骨伝導ヘッドフォンの音ってどんなものなんだろう?
心地よい音楽が聴けるのだろうか?
治療を受けながら気晴らしでそんなことを考えていた。
(青柳)