毎週楽しみにしていた坂本慎太郎さんの『FLAG RADIO』が昨日終わった。
AからZまで、週ごとにアルファベットひとつを頭文字に持つアーティストの曲だけをひたすら掛けるという番組だった。
(坂本さんのしゃべりは番組の最初と最後のアナウンスだけでした。)
毎回かなりツボな選曲で、リアルタイムでインスタグラムにアップされるジャケット写真を見ながらラジオを聴くのがとにかく楽しかった。坂本さんの家にお邪魔して、レコード棚を見せてもらいながら、おすすめレコードをかけてくれているような至福の時間。
そそられる謎レコードのジャケット写真を見ていると無性にレコード屋さんに行きたくなってしまう感じだった。かなりインパクトのあるジャケットも多かったので、勝手に脳にビジュアルがインプットされているだろう。先日訪れたヒト族レコードで棚を漁っていると、突然ソバージュのURSZULA DUDZIAKさん(本日のブログ写真)に睨まれた時はかなりドキッとした。
この曲いいな、と思ってインスタグラムをチェックしたら自分が持っているレコードということも結構あった。高校生の時買ったリンゴ・スター "GOODNIGHT VIENNA" にヴァン・ダイク・パークスもやった "OCCAPELLA"(アラン・トゥーサン作)のカバー曲が入っているなんて全然知らなかった。忘れていたようなレコードがにわかに愛聴盤になるなんて、ものすごく得した気分。
とにかく、「音楽っていいなー」って気持ちにさせてくれる番組だった。
最終回最後のSHAGGSの曲を聴きながらなんとも切ない気持ちになった。
好きな音楽を探し聴くことは、終わりのない旅のような気がした。
遠くに来たと思ったら出発点に戻っていたりもする、行きあたりばったりの一生つづく旅。
(青柳)