オウテカの前身プロジェクト、LEGOFEETのCDをスピーカーMONOで聴く。
1991年リリースの荒削りなテクノは、なんともあったかい人肌サウンド。
時代的にアナログ・デジタルごちゃ混ぜの機材を使っていると思われる。録音はカセットMTRかな。
「機材の体温」が伝わってくる感じ。
テクノの作り方のお手本が無い時代に試行錯誤しながら無邪気に自分たちのサウンドを模索している様子がそのまま記録されている。「人が作っている」という痕跡がそこらじゅうに残っているサウンドなので温かく感じるのだろう。
でも一番驚くのは、音楽の核の部分はデジタルに傾倒した現在のオウテカと変わらないところだ。
アナログ・デジタルの違いよりそれを使う人の心持ちの方が、音の体温に大きな影響があることを教えられた気がした。
(青柳)