ムーンドッグの音楽は日常の定番だが、長らく行方不明だった Moondog & the london saxophonic "sax pax for a sax" のCDが棚からひょっこり顔を出していた。
スピーカーMONOで再生するのは初めてだった。
重なるサックスのアンサンブルの個々の音が分離していて気持ち良い。
スピーカーMONOの内部構造が管楽器的だからだろうか、とても自然な響きだ。
ムーンドッグ自身によるバスドラムが鼓動のようにリズムを刻む。
春の兆しにざわめく今の心、そのもののような音楽。
このCDの発見が、つくしを見つけた時のような喜びとなった。
(青柳)