春分の日の昼下がりsleepland solo liveがBASE FOR RESTで行われた。
スピーカーMONO8台を楕円形に配置した。
繊細な音のつぶが立体的に空間に生み出され、それが渦となって生き物のように空間の中を動き回っていた。
音がやさしく包み込み、窓越しに見える森の中に浮かんで聴いているようだった。あるいは演奏中のアコースティックギターのボディに入り込んで聴いているような気もした。
演奏が終了したとき、気がつくとアナログレコードの針音が空間に残っていた。
ライブなのに録音物だった、というシュールなエンディング。
いっそう、ライブでしかありえない音楽体験をしたと思った。
(青柳)